体に触れることで、私のココロが見つかるのはなぜ?

目に見える体・目に見えないココロの繋がりを探る

~体と心の繋がり・私のココロの境界線を体から見つける~

どんな時も、体も心も、心地よい私でいたい。
日々、本当に好きと感じることを、大切にして、一つ一つを丁寧に選択して、自分の人生を創りたい。
私がこう思うようになった時、私が悩まされていたのは次の3つでした。

①本当に私が、何を好きで、何を嫌いなのか?が分からない。

②NOと言えず、責任を負い、引き受けてしまう。

③自分と相手の距離感(境界線)が分からず、本音を言えずに、人間関係に苦しくなる。

目には見えない心の境界線のことも、
私の好き・嫌いも、
当たり前のことだけれど、
誰に聞いても答えは見つからない。

【本来の自分に戻る】という言葉は溢れているけれど、

一体、それをどんな方法で知ればいいのだろうか?

こんな思いもありました。

好き・嫌いの感覚が、自分を見つける、自分のココロの境界線を見つける手がかりになることを、3ヵ月のアロマセルフケア講座では、体験を通して知ってもらっています。

≪アロマセルフケア講座受講生のご感想≫

香りの好き嫌いを選ぶこと、それをどう捉えて受け取るか、すべて自由。香りでたくさん練習させてもらいました。

良いものでなく、好きなもの。この違いが感じられるようになってきたことがとても嬉しいです。

 

今回は、『皮膚感覚』『体の境界線』からココロの境界線についてお伝えしていきます。

 

自分が誰なのか?を、体から知る方法って?

最初から、ドドーンと、深いテーマ。

でも、これは知りたい!!!と感じている人はたくさんいるのではないかな、と思います。

そこで、注目するのは、

この世に命を授かり、受精卵が着床して、細胞分裂を繰り返しながら各器官を分化し機能させながら子宮の中で育赤ちゃん。

脳が発達段階の途中で自分が誰かを知らない、この赤ちゃんは、一体どうやって、この世に存在したこと、自分のことを知るのでしょうか?

赤ちゃんは、お母さんのお腹の中にいる時から、指をしゃぶったり、足を舐めることをしています。
こうすることで、自分の身体を一つ一つを確認し、どこに手があるのか?どこに足があるのか?を、*感覚器官を使って*知覚していきます。

1、知覚する

感覚器官を通して,皮膚から情報を集めています。

その情報から、自分の体の外側にある世界のことを知ったり、外の世界の変化を把握しています。

自分の身体が、どういう状態かを感知していきます。

2、感じることから自分を認識する

外界からの刺激を受けとって、神経系に伝える器官のことを、感覚器官と言います。

赤ちゃんは、足を舐めたり、指しゃぶりをしながら、*体性感覚と言われる感覚器官を使って、自分の体の一つ一つ、どこにあるのか?どんな形なのか?などを認識していきます。

感覚にもイロイロあるんだね。体性感覚ってなんだろう?

体性感覚とは、生理学や医学の用語で、『皮膚感覚』『深部感覚』『内臓感覚』と言われるものです。

聞きなれない言葉だけど、視覚や聴覚と何が違うの?

視覚や聴覚との違いは、感覚器(刺激を受け取る場所)が外側からは、ははっきりと見えないこと。だから、意識しにくい感覚なのかもしれないですね。

体性感覚の刺激は、皮膚・筋肉・腱・関節・内臓の壁にある『感覚受容器』で感知されます。

 

でも、体性感覚って、いったい、何のための感覚なの?

皮膚・筋肉・腱・関節・内臓からの情報は、意識・運動のはたらきに関連しています。

それらをスムーズに行うために、集められたたくさんの情報は、脳の『視床』という場所へ送られて処理されます。

情報は大脳新皮質へと伝わり『実際にどうやって体(筋肉や関節)を動かすか?』という意識的に体を動かすための動きに関連していきます。

その情報は、脳から体への指令となり、筋肉や関節に届けられて、『自分の意志で体を動かす』ことが出来るのです。

また、自律神経にも影響する情報を受け取るための、大切な感覚でもあります。

【身体表象】物理的な体と、脳でイメージしている体

赤ちゃんは、こうして体性感覚(皮膚)から体の情報を受け取り、その情報は脳へ運ばれて脳を発達させていきます。

自分の体からの情報を脳で確認し、自分の意志で体を動かす。それを繰り返しながら、自分の体や意識も、この世に生を受けたことも、少しずつ認識していくのです。

このように

自分の身体の各部分が、どこにあるのかを思い描き、確認する作業を【身体表象】と言います。

物理的にある身体を確認しながら、脳の中でも身体のイメージがつくられいるのです。

 

物理的な境界面の皮膚・心理的な皮膚

一人の人間を環境から区別している境界面は、物理的に皮膚。

心理的には、必ずしもそうではないと、身体心理学・山口創先生は言います。

『自信がなかったり恥ずかしかったりすると、心理的な境界線は皮膚の内側へ縮小し入り込んでいく。

逆にお酒に酔ったり、自己愛が強すぎたり、そう状態の時、心理的な境界線は皮膚の外側へと大きく膨張していくそう

このような時には、皮膚を撫でたり、叩いたりして刺激する。そうすることで、皮膚感覚が覚醒し、物理的な境界面が意識されて、心理的な(自己の)境界は皮膚へと戻ってくる。

不安や緊張が高まった時に自分に触れるこっとってありませんか?

これは、意識していないうちに、皮膚の内側へと縮小した心理的な境界を、皮膚にまで拡大させるための手段と考えられています。

 

自分の体(皮膚感覚)を意識することで、心に何が起きてるの?

皮膚からの刺激は、皮膚にある『受容器』で受け取られた後に、その情報(温かい・冷たい、ツルツル・スベスベ、圧、痛みなど)は、神経を伝わり脳へ届くことは、お伝えした通り。

温かい・冷たい、ツルツル・スベスベ、圧がかかること、痛みを感じるコト…。

突然ですが、ここで質問です:『35℃の温かさのお風呂に入った時、あなたはどんな気持ちになりますか?』

…。この質問に答えるのは、難しくないですか?

なぜなら、今日の気温との関わりも、今の自分の体調とも関係あるはずだから。

そして、実際に『どれくらいの温かさなのか?どんな気持ちになるか?』というのは、文字情報よりも、感じてこそリアルに分かるものだから。

こうした細かい情報の収集を皮膚でする。それが、脳に送られ、快・不快の判断がされる。

過去に経験し保存されている記憶の情報も合わさりながら、感情は生み出されていきます。

 

皮膚からの情報が届けられる先は、脳の『島皮質』と呼ばれる場所、大脳皮質の一領域です。

こういったように、

皮膚からの刺激は、脳の皮島皮質へ伝わり、情動・自己意識・痛み・共感の感覚と関わりがあります。

 

島皮質の前部の活動で起こることってなに?

『*行動発現』『知覚』『*情動』などに関与していると言われます。

島皮質の後部の活動で起こることってなに?

『味覚』『嗅覚』『触覚』『痛覚』などに加え、
『報酬』『社会的な痛み』『情動』『社会的情動』『共感』『内臓覚』『自己意識』
に関与しているという仮説があります。

*臨床的には、種々の精神疾患との関連があると示唆されています。

 

この島皮質という部分が活性化されることで、

自分の身体の感覚が覚醒され、
【身体の感覚に根づいた自己の感覚(身体的自己という)】がつくりだされていきます。

 

 

ここからの↓、行動発現、情動については、詳しく知りたい方だけ読んでみてくださいね。すこし、ややこしい話です。

*行動発現

大脳皮質は50近くの領域(領野)に分かれ、それぞれの領野が独特の機能を持っていて、これらの多くの領野は互いにシナプス結合を介して情報をやり取りしているんです。こうして情報を交換し合うことで、ひとつのことを認知していくんですね。

物の形、色、動き、距離、さらには、そのものが何であるか(アイデンティティー)が認知される。

また、脳の他の領域は、そのものが自分にとってどんな価値を持つか(好きか、嫌いか、美味しいか、怖いか、どうでも良いか・・・)を判断する。

さらに、これらの情報は、脳の前頭前野と呼ばれる場所で、無数の『感覚情報』や『記憶情報』とともに統合され、状況が判断され、行動が決定されるのです。

*情動

脳科学辞典による情動とは、

『短期的に生じる原初的な感情で、比較的強い反応』と定義されています。中長期的にゆるやかに持続する強度の弱い気分(mood)とは区別されています。

また『情動と気分の両者を総称して感情と定義』することもある。(情動と感情との区別にかかわる厳密な定義はない)

情動の種類は、『怒り・恐怖・不安などの基本情動(basic emotion)』から、

霊長類に特徴的な『高次の社会的感情(social emotion:嫉妬・困惑・罪悪感・恥など)』までの多岐に渡っていて、思考や推論といった高次の認知過程にも影響しうるもの、と記されています。

情動(emotion)は、体に入力された感覚刺激により生ずるもので、次の3つの要素からなるもの。
1. 生理反応(自律神経系、免疫系、内分泌系の反応)
2. 行動反応(接近、回避、攻撃、表情、姿勢など)
3. 主観的情動体験

 

皮膚からの刺激は、情動の基盤になる場所である島皮質に届けられています。

 

反対に体を意識してない時、心はどうなってしまうの?

たとえば、毎日のやるべき事で頭がいっぱいになり時間に追われている状態だったり、パソコン相手の仕事で知的な頭脳だけを使っている時って、体の感覚が感じにくくなっていたり、体の感覚が離れていると感じることはありませんか?

身体心理学・山口創先生によると、

身体に麻酔をかけられたように、心だけが空中に浮遊して『浮き足立つ』『心もとない』『心ここにあらず』と言った感覚のとき、頭と心が乖離している状態だと言います。

皮膚感覚を使わないと、うまく自分と他人の境界(皮膚)を作れない

このように知的な部分だけにエネルギーが停留している状態が続くと、現実の世の中から遊離し、離人症のような症状を引き起こすことがあると言います。

パソコンや携帯画面といった視覚以外の情報が入ってこない、文字情報のみに偏ること。これにより、知的な頭のはたらきのみに過重がかかってしまい、体との乖離が進んでしまう。

その理由は、このとき体が『活動する場』や、『向かう対象』を失ってしまうこと。相手と共通する皮膚感覚(体の感覚)に裏打ちされていないやり取りは、共感や思いやりから離れてしまうから。

それが、いかに負担になるかということも、いかに人が、無意識のうちで繋がりたいという気持ちがあるのかを垣間見ます。

 

境界としての皮膚は、自己の感覚を生成する場でもある

先ほど伝えたように、皮膚感覚からの情報は、温かい・冷たい、痛い、体の重さ、体の位置や方向、動きを認識させます。

これらの情報は、いうなれば【今ここに自分がいる】ことを、無意識で認識させるものです。

ココロというのは、目に見えないモノ。定義しずらいモノ。

そう、この目に見えない『感じるコト』こそが、目に見えないココロを生み出していくのです。

 

【境界としての皮膚は、自己の感覚を生成する場】

つまり

『自分の体の感覚を自分が切り離さずに所有している』

ことは、同時に

『自分のココロを自分が切り離さずに繋げている』

ことともいえます。

 

 

結局、体の境界線と心の境界線/目に見えるものと見えないモノの繋がりってなに?

自分と相手の境界線を知ること、

それの原点は、まず、

自分の体の境界線を認識すること、

体の感覚から、

『ここに自分が存在していること』

を知ることからです。

 

もう少し、そこを具体的に、ココロ→体の方向から見ていきましょう。

人は不安や緊張が高まると、自分の身体感覚が薄まるってホント?

人前で大勢の人の視線にさらされる時、いつもの自分でいられなくなる、なにか人の視線が突き刺さる感覚だったり、自分を通り抜けていく感覚を感じることってありませんか?

身体心理学の視点で言うと、

【注意を自分の外の状況に集中させているため】

 

それにより、動揺してしまい、自分の注意が定まらなくなることで起こります。

結果として、自分の皮膚感覚が薄まり、その場にいる人や物が、皮膚を通って体に侵入する感覚が生まれるのです。

怖さがあるとき、親密な関係を避ける時は、皮膚の鎧を固くするってホント?

逆に、怖い体験をした子どもや親密な関係を避ける傾向にある場合は、皮膚の境界の鎧を着て固めて、心を守ろうとすることが多いと言います。

施術をしている時、まさに、こうしたことを感じることがあります。

【どんなアプローチをしても、肩こりや腰痛でつらい人が、筋肉の緊張がとれないのはなぜだろう?】これは、鍼灸師になりたての若い頃から、長年、私がずっと持ち続けていたテーマでもありました。この固くなった頑固な肩こりや腰痛をどうにかするために、たくさんの手技やアプローチ法を学びました。

今になって思うのは、私が『体という一つの側面』でしか、その人を見ていなかったことにある、と感じています。

どこかに恐怖を持っていて『心・自分を守ろうとする意識』は、ご本人すら気づいてないこともあります。

そこには潜在的に刻まれている深い経験や、記憶が関連しているのだと感じます。

その時、鎧で固められた皮膚(体)の境界が、ほんのひとことの言葉で開くこともあれば、全く閉ざされたままのこともあります。いずれにしても、私がありのまま、その状態についてを、その方へお伝えするようにしている理由は、自分の大切な心や領域を守るために、体が必要なことを起こしていると思うからです。

もちろん、どちらのパターンについても、当てはまらないという方もいるとも思っています。
これらは、ただの統計であり、人の体も心も、全てが違い、全ての人が統計通りに当てはまるとは限らないからです。

自分の心の場所や、体の場所、境界線が分かりづらくなってしまう人へ

*一旦、自分の感覚を自分のモノとして所有すること。

*今、実際に空間のどこに自分が位置しているのかを体から知ること。

*ここに存在していることを実感すること。

*そのために皮膚に触れて感じるコト。

がとても大切な要素。

自分の体(皮膚感覚)を認識する過程で、体の感覚から『感じるコト』は、ココロを動かします。

脳へ伝わり『情動』『社会的情動』『共感』『自己意識』を育み、生み出し、統合されていく。

こうして、体の感覚・体を知る・感じるコトが、

相手の感覚と区別することにも、

目に見えない自分の場所・大切にしている領域を

知る手がかりにもなるのです。

ポジティブな身体感覚を取り戻すことが『自己の存在感』という心の根源の部分を確固にする ≪身体心理学・山口創先生≫

触れることを続けるうちに

『体の感覚を自分で取り戻す』つまり『自分の体の感覚として脳で統合する』感覚が育まれ、

【自分がしっかりと空間の中にいる存在】

として、感じられるようになります。

 

自らの足で立って支えている体重の重さ、体温の温かさ、心臓の拍動を感じること…。

こうした『感覚』を体で感じることは、『生きている実感』『存在している実感』を体感させます。

 

これは、誰かに聞いて回らずとも、

自分の存在を自分で認めていることになります。

心の深くに繋がる安心感と安らぎを、

理屈なしに、

無意識のうちに高めてくれることでもあります。

 

あなたの体に触れて、たくさん『感じるコト』を動かしてください。

それが、体の境界線も、ココロの境界線も自分で知る手がかりに繋がります。

この世界に、たった一つしか存在しないあなたの体にとびきりの愛情をこめて。

 

アロマオイルを使ったセルフケアの方法は

こちらから

 

Photo by Fragrasense /

Keiko Kobayashi,Yukari Nakayama,MIki Watanabe

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