記憶を失っても、愛する人を忘れない

施術で好きな香りを選んでもらう理由

 

 

元気だったある日のこと

 

元気だったある日のこと。

彼女は、仕事中に、突然、くも膜下出血で倒れる。
その1週間後に、脳梗塞を起こした。

細くなった脳の血管。

脳の【記憶の中枢】【意欲の中枢】【言葉の中枢】へ巡るはずの血液はストップし、その脳細胞は、死んでしまった。

失った脳細胞は、再生しない。

深い昏睡状態へ。目を醒まさない日が続く。

それから数日後、、、。
彼女が目を醒ました時、

脳の中にあった記憶の全ては、空っぽになって失えていた。

遠い昔、家族で旅行した楽しかった思い出も、可愛い子供を産んだことも…。

彼女の記憶からは、自分の名前すら消えて、自分がどこの誰なのかも分からない。

 

それから、1週間、彼女が向かった先は?


名前を、どうにか思い出した頃、彼女が向かった先。

それは、病院内にある公衆電話。

誰かに電話をかけ始めた。
『トゥルルルル〜』と、彼女が手にしている携帯電話が鳴る。
と、同時に『相手に電話がかからないの。留守番電話になってしまうの。』というような、不思議そうな目で見つめる。

そして、再び公衆電話から、相手へ電話をかける。
彼女の携帯電話が、鳴る。
彼女の電話が鳴り止むと同時に、かけた先の電話が留守電になる。

その繰り返し。

同じことを何度も繰り返しても、繋がらない電話に、彼女が諦めることはなかった。

それを見ていた人はさすがに、おかしいことに気づく。どうやら、彼女が、自分の携帯電話に電話をかけているのではないかと。

誰に電話をしたいのか?を彼女から聞き出して探し出し、そこへ電話をかけるように彼女を促した。

そして、ようやく彼女が想う相手に電話は通じた。

『脳の疾患で自分が倒れてしまったようだ。けれど、心配しないでね。今こうして自分は元気にしているからね』と、それらしきことを告げている。

 

記憶がほぼない状態での会話。
言葉の中枢の脳細胞を失った、失語症といわれるもの。

【言っている言葉の意味を理解できない】【言葉、単語を忘れている】、言葉を口から出すことは、今の彼女にとって、とても難しい状態、のはず。。。

それでも、相手に自分の想いを告げられて、病院でその想いの人と再会をした。

 

記憶を失っても、失わないもの

 

この彼女とは、ちょうど3年前に突然倒れた私の身内のこと。

彼女の記憶が失われているはずなのに、

愛する人のことを忘れなかったこと。

愛する人へ、自分は元気にしている、ただその言葉を伝えたかったこと。

愛する人の声を聞きたくて、電話をかける行動を起こしたこと。

愛する人の声を聞くまでは、決して諦めなかったこと。

愛する人と再会したこと。

 

記憶を失っていても、脳細胞が死んでしまっても、自分の中にある大切なもの、大好きなこと、喜び、愛している人のことは失わない。それは、脳と関係なく、どこか説明のつかない深いところと繋がっているからなのだと、私は思う。

 

このことを医学的に言うなら、脳細胞が死んでしまったとしても、周りの脳細胞がシナプスを結合し合って、情報が伝達される。そうして死んだ脳細胞をカバーしていくからと、言われるのかも知れない。

けれど、100人中、100人の人がそうなのだろうか?
きっとそうではない。

だとすると、何が大きな刺激となってシナプス結合をさせたのか?

それは、好きなこと、喜び、愛しているものに他ならない。

そこから更に、彼女が記憶を取り戻す、すべになったもの。

入院中は、
大好きなお化粧をすること、大好きなものを食べること、大好きな石垣島へ行くためにガイドブックを見ること、退院をして石垣島へ行くための旅行計画を立てること、家族やお友達と話が噛み合わなくてもおしゃべりすること。
リハビリは、どうしても食べたいケーキを食べに行くために。

退院してからは、
大好きな子供のためにお世話をすること、大好きな料理をすること、大好きな所へ旅をすること。。。

『意欲の中枢も失われているから、この先、一番困難だと考えられることは、何に対してもヤル気が起こらないことです。そのことで、言語が回復するかどうか、記憶が回復するか分かりません。』そう、担当医には告げられていた。

その言葉を見事に裏切って、大好きなもの、喜び、愛するものを道標にして、まるで見えない糸を手繰り寄せるように、彼女が彼女と繋がって記憶と共に戻ってきた。

 

彼女を通して私に見えた風景

 

この一連の出来事で、こうして私の目に映った風景は、私のなかでも起きていた。

私は私らしく今まで生きてこれていただろうか?

限られた時間、命を大切にしていただろうか?

私は私を大切に扱ってきただろうか?

私は、私の好きなもの、愛するのもに、いつも正直でいられただろうか?

彼女の退院後、彼女のリハビリに1年半ほど、私が付き添っているつもりでいた。

けれど、リハビリが本当に必要だったのは、ほかならない、この私自身だったと。

 

施術で、好きな香りを選んでもらいトリートメントをする理由。

 

 

 

好きが、脳のレベルではない、もっともっと深い部分で、本当の想いを思い出させてくれる。香りはその入り口だから。

まだ、幼かった頃『あなたにはスカートが似合わないわよ。あなたは、男の子みたいによく動き回るのだから、ズボンを履きなさい。』と、親に言われたこと。
本当はスカートが好きなのに、そんな想いを封じ込めて、スカートが好きだと言えなくなってしまったこと。スカートなんて好きではないと思い込んできたこと。

『これは、常識でしょう?』と言われて、その通りだと受け容れて、本当のことを分からなくしたこと。暗黙のルールに従って、その枠の中に閉じ込めたこと。

誰かの基準に合わせた、正解を求めた、好きを探し回る。本当に自分が好きと感じることを閉ざして。

ギューっと閉じ込めたそれは、悲鳴になって体にサインを届けている。

感じなくすることは、体に届いたサインにも気づかせず、体の異変に気づかせず、病気を見過ごさせる。

気づいてみると、本当に自分の好きはどこか奥の奥の方へと閉じ込められて、いつの間にか、見えなくなっている。

 

なぜ、あなたがその香りを好きで、なぜ、その香りを選ぶのか?

そこに理由なんてない。

そこに理屈なんてない。

そこに説明なんていらない。

ただ、好き。

ただ、それだけのこと。

 

香りは、

瞬時に

あなたの潜在意識に潜り込んで、

そのことを思い出させる。

本能的に、

好きか、嫌いか、

ただ、

そのシンプルなことを。

より敏感により繊細に。

あなたが忘れていた、

いつの間にか

遠く彼方に置き忘れた

好きのカケラを拾い集めて、

あなたを元いた場所へと戻してくれる。

心も体も一体となって。

 

香りは施術の入口

私の施術で、香りは

施術の入り口のところ。

あなたが

あなたの正直な感覚と繋がる場所。

その素直な感覚が拓いたら、

さらに奥深く、

体と心の部分に

これから送られる刺激が

届きやすくなる。

そうして、届きやすくなった刺激が、

体の治癒力も、あなたらしさを

さらに自然と引き出していく。

 

あなたが創り出すもの、

表現していくもの。

深いところから自分と繋がった、

その大切な想いを

あなたなりのカタチで

誰かへ届けたいという想い。

そんなあなたへ、

心と体、双方向の繋がりが

あなたからあなたへの

想いを繋げますように。

 

〜想いが繋がる場所〜

Aroma Bliss Garden 恵比寿

 

あなたの想いと繋がる入口はここから。

 

あなたの大好きなものは、あなたの道標になる。

 

香りは、好きというセンサーを、敏感にしてくれるもの。

あなたの周りに、あなたの日常に、まだ気づいていない大好きなものが、たくさん転がっていることに気づかせてくれるもの。

大好きなものは、あなたを幸せに導いてくれる道標。

あなたの好きなものが、ひとつではないことも。

たった今、あなたを幸せな気分にしてくれるものを選んでいいことも。

今この瞬間に、好きなものが変わることも。

昔好きだったラベンダーの香りに、今しがみついていなくていいことも。

そのことを香りは、そっとガイドしてくれます。

 

大好きなものは、道標。

だから、

今、あなたの目に映る大好きなものに、ギュッとハグをして。

大好きな絵を描くことができる、その手に、

大好きなお料理ができる、その手に、

大好きな風景を映し出す、その目に、

大好きな人の元へ連れて行ってくれる、その足に、

大好きな人を抱きしめられる、あなたの体に感謝して大切だというメッセージが、あなたの体からあなたの心へ届きますように。

 

セルフケアの方法はこちらから

 

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